一般内科について
原因がはっきりとしない体調不良にお悩みの時、どの診療科にかかればいいのか迷われた時には、まず内科を受診されることをお勧めします。
- 発熱や咳・喉の痛み・喉の渇き
- 腹痛や頭痛・胸痛・動悸・息切れ
- 嘔吐や下痢・便秘・血便・血尿
- 食欲不振や急な体重減少・めまい
- 倦怠感・なんとなく調子が悪い
- 顔が黄色い
内科では、風邪・インフルエンザ・ウイルス性胃腸炎などはもちろん、肺炎・喘息などの呼吸器疾患・アレルギー性疾患・感染症など、内科全般にわたる診察・治療を行います。また、高血圧・脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の早期発見と予防に重点を置いております。
主な病気や症状
睡眠時無呼吸症候群
いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめる
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が止まってしまう病気です。
医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。
寝ている間の無呼吸に私たちはなかなか気付くことができないために、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。
この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼすこと。気付かないうちに日常生活に様々なリスクが生じる可能性があるということです。
検査
まずは、問診を受けていただきます。問診の結果、睡眠時無呼吸症候群の可能性が疑われる場合、具体的な検査を行います。専門施設で入院検査をする場合もありますが、自宅で普段通りに寝ながらできる検査から始めるケースがほとんどです。仕事や日常生活に支障を来たさず、検査を受けることができます。
治療方法
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療法には様々な方法があります。口腔内装置による治療、手術による治療、そしてCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)です。病状・状況によって、治療方法は異なります。また、生活習慣の改善も合わせて行う必要があります。生活習慣の改善で睡眠時無呼吸症候群を治療する事は難しいですが、生活習慣病の予防には大変重要です。ご不安な方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
ウイルス性胃腸炎
お腹のあたりがキリキリする・下痢・嘔吐や吐き気がする
下痢や嘔吐の場合、ウイルス性胃腸炎を発症しているケースが考えられます。冬場だけではなく、夏場のウイルス感染も多く、季節を問わずご来院されます。当院は、同じウイルス性胃腸炎であっても、専門医の診断による適切な薬の処方をいたしますので、「早期に改善したい」という思いをお持ちの方が多く来院されます。
風邪
咳が止まらない・のどの痛みや倦怠感・発熱
風邪は正式には「風邪症候群」と呼ばれているように、様々な細菌やウイルスなどが原因で、喉や鼻に炎症を引き起こす感染症全般を意味します。炎症が起きると、くしゃみ・鼻水・頭痛・咳・喉の痛みなどを発症。3日~1週間以内には症状が収まるため、自宅でゆっくり体を休ませることが重要です。じっくり休んだのに体調が変わらない、いつもの風邪と様子が違う場合などはお気軽にご相談ください。
インフルエンザ
熱が出て関節が痛む・身体がだるい
インフルエンザウイルスによって起こる病気で、喉の痛み・咳などの呼吸器症状とともに、通常の風邪よりも高い熱、ひどい倦怠感や筋肉痛・関節痛といった全身症状が強く現れます。また、通常の風邪よりも伝染力が強く、流行期(11月~翌年3月頃)よりも前に早めのワクチン接種をすることで感染の防止が期待でき、感染しても症状を軽くすることができます。
喘息
発作的に咳や痰が出る
ハウスダスト・ペットの毛・ダニといったアレルギー物質などがきっかけとなって、空気の通り道である気道に炎症が起こる疾患です。炎症を起こしている気道はとても敏感で、健康な人にとっては何でもないホコリやタバコ、ストレスなどのわずかな刺激でも狭くなり、発作を繰り返します。治療は、発作を起こさないための気道炎症の治療が中心となります。日本では喘息の患者さまは増加傾向で、家屋構造の変化によるアレルゲンの増加、排気ガスや工場排煙などによる大気汚染、食品や住宅建材などに含まれる化学物質、長時間労働による過労やストレスが増えたこと、清潔過ぎる環境などが喘息を発症させる要因になっていると考えられています。
肺気腫
運動時の息切れ
肺や気管支に炎症が起き、それが長い期間継続することで、肺胞(肺の中を通る気管支の末端にある小さな袋状の組織)が破壊されてしまう病気。この肺胞の壁が壊れることで、隣り合う肺胞同士が結合し、肺の中がスカスカの状態になってしまうことから、呼吸障害などを引き起こすケースがあります。基本的には、破壊された肺胞を元通りに治すことはできません。初期は自覚症状が乏しく、進行もゆっくり進むため、症状が悪化してから発見されるケースも多いです。肺気腫とよく似た疾患に慢性気管支炎があり、2つを併発する患者さまが多いことから、両方合わせて慢性閉塞性肺疾患(COPD)とも呼びます。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
咳や痰がよく出る
正式名称を「chronic obstructive pulmonary disease」と呼び、「肺気腫」や「慢性気管支炎」と同じ意味合いで使われています。「肺の生活習慣病」と呼ばれることもあり、タバコの煙などが原因で、息切れ・息苦しさ・慢性的な咳や痰などの症状を引き起こします。40歳以上の日本人においては、10人に1人が「COPD」の疑いがあり、クオリティ・オブ・ライフを低下させている大きな要因です。推定で年間1万7千人の方が亡くなっており、きちんと治療を受けている人の割合も少ないことから、今後も患者さまが増加する傾向にあります。